AI系コミュニティ参加者5,417名のデータを分析し、属性・関心領域・流入経路などの傾向と戦略的示唆をまとめたレポート
このレポートでは5,417名のAIコミュニティ参加者のデータを分析し、参加者の特性、関心領域、流入経路などの詳細な傾向を明らかにしています。分析結果に基づき、AIコミュニティの効果的な運営や成長のための戦略的な示唆も提供しています。
5,417名
72:28
30-40代 (53%)
男性が72%(3,732名)を占め、女性は28%(1,450名)となっています。
30代(26.4%)と40代(26.5%)がほぼ同率でトップ、続いて50代(22.0%)となっています。
分析結果
すべての年代で男性の参加者が女性を上回っていますが、40代と50代では女性の割合が比較的高くなっています。若年層(10-20代)と高齢層(60-70代以上)では男性の比率がさらに高くなる傾向があります。
テキスト系AI(ChatGPT、Claude等)への関心が90.1%と最も高く、次いで画像生成AI(67.0%)、動画生成AI(56.3%)という順になっています。
テキスト系AIと画像生成AIの組み合わせが最も多く(59.3%)、次いでテキスト系AIと動画生成AI(49.9%)となっています。
女性は画像生成AIへの関心が男性より12.9%高く(女性68.0% vs 男性55.1%)、視覚的なAI活用に強い関心が見られます。
分析結果
年齢が上がるほどテキスト系AIへの関心が高まり、70代以上が最も高い(83.8%)傾向があります。若年層は複数のAI技術に分散した関心を示す一方、高年齢層はテキスト系AIに集中する傾向が見られます。
KeitoのYoutubeが61.7%と圧倒的に多く、次いでKeitoのTwitter(12.5%)、その他(12.1%)と続いています。
インスタグラムは20代(28.3%)、Twitterは30代(約30-33%)の流入が多く、媒体による年代差が明確に現れています。
「その他」の経路では女性の比率が比較的高く、YouTube経由では男性の比率が高い傾向があります。
分析結果
YouTubeからの流入者はテキスト系AIへの関心が高い一方、Twitter経由ではより均等に各AI技術への関心が分散しています。SOZO美術館のTwitter経由の参加者は画像生成AIへの関心が比較的高い傾向があります。
既にディスコードを使用している参加者が58.3%と過半数を占め、再開予定者も含めると75.3%がディスコード経験者です。
若年層ほどディスコード利用率が高く、特に10代では利用率が80%を超えています。60代以上では「全く初めてでわからない」の割合が増加します。
分析結果
ディスコード利用状況は年代に強く依存しており、50代以下では既存ユーザーまたは再開ユーザーが大多数を占めています。しかし60代以上では初めて利用する参加者が増えるため、高齢層向けのオンボーディングサポートが重要になります。
2024年5月(808件)が最も多く、次いで6月(690件)、7月(653件)と続き、その後減少傾向を示した後、2025年2月に再び増加(584件)しています。
月によって年代構成に変動が見られ、特に2024年後半から2025年初頭にかけて50代以上の参加者比率が増加する傾向があります。
分析結果
テキスト系AI(ChatGPT、Claude等)への関心は90%前後で安定していますが、画像生成AIと動画生成AIへの関心は月によって5-10%程度の変動が見られます。特に2024年末から2025年初頭にかけて動画生成AIへの関心が上昇傾向を示しています。
KMeansクラスタリングによって参加者を5つのセグメントに分類しました。
各クラスターは特定の年代に偏りがあり、クラスター1は若年層、クラスター4は高年齢層が多くなっています。
クラスター | 主な特徴 | 関心領域 | 主な流入経路 | 推奨アプローチ |
---|---|---|---|---|
クラスター1 「若手テクノロジスト」 |
20-30代、男性多め、ディスコード使用率高い | 全AI技術に高い関心、特にテキスト・画像 | Twitter、YouTube | 最新技術トレンドと実践的な応用例 |
クラスター2 「キャリア活用派」 |
30-40代、男女比較的均等 | テキスト系AI中心、業務効率化目的 | YouTube、その他(紹介等) | ビジネス活用事例とワークフロー効率化 |
クラスター3 「クリエイティブ層」 |
30-50代、女性比率高め | 画像・動画生成AIへの関心が特に高い | Instagram、SOZO美術館 | 創作活動とデザイン分野での活用例 |
クラスター4 「シニア探求者」 |
50-70代、ディスコード初心者多め | テキスト系AI中心、情報収集目的 | YouTube、Facebook | 基本操作の丁寧な解説と実用的な活用法 |
クラスター5 「AI専門家志向」 |
30-50代、高学習意欲層 | 全AI技術に非常に高い関心 | 多様(専門サイト含む) | 高度な技術解説と専門的なコミュニティ |
クラスター分析結果
5つのクラスターに分けることで、明確に異なるニーズと特性を持つセグメントが浮かび上がりました。各クラスターに対して異なるコンテンツとアプローチ戦略を用いることで、より効果的なコミュニティ運営が可能となります。特に「クリエイティブ層」は女性比率が高く、「シニア探求者」はサポートニーズが高いなど、セグメント固有のニーズに応えるアプローチが重要です。